ドラマ『もしがく』本当につまらない？視聴率爆死の理由を考察

三谷幸喜さんが25年ぶりに手掛けたフジテレビの新ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』（通称：もしがく）。

放送前は「絶対面白いはず！」と注目を集めたけど、いざ始まってみると視聴率は右肩下がりで、SNSでは「つまらない」「爆死」という言葉が飛び交ってるの。

この記事では、そんな『もしがく』がなぜ期待外れだったのか、豪華キャストの活かし方・脚本構成・視聴者層とのズレなどを、ドラマ好き女子目線でわかりやすく解説していくね！

『もしがく』が爆死した最大の理由は「時代設定」と「共感性の欠如」

ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』（通称：もしがく）が爆死した最大の理由は、昭和の時代設定と現代の視聴者ニーズのズレなんだよね。

1984年という舞台背景は一見レトロで魅力的だけど、令和の若者にとっては「共感できない」設定になっちゃったの。

しかも、演劇というテーマ自体も若い層には少し遠く感じられたのが正直なところ。ここではそのズレをもう少し掘り下げていくね。

1984年渋谷の舞台が現代の若者に響かなかった

物語の舞台は1984年の渋谷。バブル前夜でエネルギーに満ちた時代を描いているけど、今の20〜30代視聴者にはリアリティが薄いんだよね。

しかも、舞台が小劇場の世界というのも、一般的な生活からはちょっと遠い。演劇ファンなら刺さるかもしれないけど、テレビドラマとしてはマスに届きにくいテーマ。

実際、SNS上では「世界観が古い」「どこに感情移入すればいいのかわからない」といった声が多く、ドラマの魅力が十分に伝わらなかった印象。

中高年層にも刺さらなかった“昭和ノスタルジー”の限界

一方で、制作側は昭和ノスタルジーを武器に中高年層の共感を狙っていたようだけど、これも空振り。

当時を知る世代には「こんな昭和じゃなかった」とリアリティ不足を指摘され、若者には「時代感が古臭い」と感じられてしまった。

つまり、どの世代にも刺さらなかったというのが一番の問題。これって“誰のためのドラマなのか”が曖昧になっていたということだよね。

アイ

「三谷幸喜さんの作品って、普段はテンポが良くて引き込まれるんだけど、『もしがく』はちょっと“時代に取り残された感じ”があったかも。もう少し現代的な視点が欲しかったな〜。」

「豪華キャストの無駄遣い」と言われたキャスティング問題

『もしがく』の話題の一つが、なんといっても超豪華キャスト陣だったよね。

主演の菅田将暉さん、そして二階堂ふみさん、神木隆之介さん、浜辺美波さんなど、まるで映画級の顔ぶれ。

でも、その豪華さが逆に仇になって、「キャラの濃さがぶつかってストーリーが散漫」と言われる結果になっちゃったんだ。

菅田将暉・二階堂ふみ・神木隆之介ら主役級の飽和状態

各キャストがそれぞれ主役級の存在感を放っているのに、脚本が群像劇スタイルだから、キャラ同士のバランスが難しかったんだと思う。

たとえば菅田将暉さんの繊細な演技や二階堂ふみさんの情熱的な芝居が十分に引き立つ場面が少なく、視聴者としては「もったいない！」と感じちゃうんだよね。

しかも、キャラ同士の関係性も描ききれていない部分が多く、誰に感情移入すればいいのか迷う構成になっていた。

群像劇としての焦点がぼやけた演出の失敗

群像劇は、うまく描けば奥行きが出るけど、失敗すると散漫になるリスクが高いの。

今回は各キャラの見せ場を平等に作ろうとしすぎて、結果的に“誰の物語か分からない”という印象に。

特に第3話以降はテンポが悪くなり、キャラの背景説明ばかりで物語の進展が遅れたのも「退屈」という評価につながった。

アイ

「キャストが豪華すぎて逆に印象が薄くなるって、なんか皮肉だよね…。1人1人の個性が強いから、もっと“絞って描く”方が良かったのかも！」

「つまらない」と言われる三谷脚本の落とし穴

三谷幸喜さんの作品って、本来は会話のテンポや皮肉っぽい笑いが魅力なんだけど、『もしがく』ではそれがあまり活かされてなかった気がするの。

SNSでも「三谷脚本なのに笑えない」「テンポが悪くて眠くなる」といった声が目立ったよ。

ここでは、なぜ“つまらない”と感じられたのか、その構造を見ていこう。

笑いも涙もない“退屈”な展開が視聴者を離脱させた

まず、序盤から展開がかなりスロー。登場人物も多く、関係性を理解するのに時間がかかる。

1話目の時点で「何の話なのかわからない」と離脱した視聴者も少なくなかったみたい。

SNSでは「10分で消した」という声がトレンド入りしてたほどなんだよ。

三谷ワールドの演劇的演出がテレビドラマとミスマッチ

三谷さん独特の“舞台的演出”が、テレビドラマの文法と合わなかったのも原因の一つ。

セリフの掛け合いや間の取り方が“舞台の空気”を感じさせるんだけど、それがテレビ視聴だとテンポが遅く感じられたの。

「演劇っぽい」「セリフが多くて息苦しい」といった感想が多く、一般視聴者には少し難解だったかもしれないね。

アイ

「“舞台らしさ”をテレビで再現するのって、本当に難しいよね…。映像で見せるなら、もっとテンポ感とか間の使い方に変化が欲しかったな〜。」

制作現場の混乱：敏腕プロデューサー退社が追い打ちに

ドラマ『もしがく』の制作現場でも、かなり深刻なトラブルがあったみたい。

実は、作品のメインプロデューサーが放送前にフジテレビを退社していたことが明らかになってるんだよね。

しかも、すでに全話撮り終わっていたから、視聴者の反応をもとに修正することもできなかったという、まさに“手詰まり状態”。

放送前に全話撮影済みで“軌道修正不可”

最近のドラマ業界では、コロナ以降「事前撮影スタイル」が主流になってるんだけど、『もしがく』もその方式を採用してたんだ。

つまり、放送が始まる時点で全話撮り終わっていたから、途中で「視聴率が悪いから路線変更！」ってことができなかったの。

こうなると、どれだけSNSで批判されても“修正の余地がない”わけで、スタッフもかなりもどかしい思いをしていたはず。

スタッフの士気低下と視聴率低迷の悪循環

さらに悪いことに、メインプロデューサーの退社が現場の士気を大きく下げちゃったみたい。

制作関係者の証言では、「現場に“もう手遅れ”という空気が漂っていた」とのこと。

こうなると、撮影後の編集や広報も勢いを失って、結果的にドラマ全体の熱量が伝わらなくなるよね。

“勢いがない作品”って、見ている側にもなんとなく伝わるもの。だから視聴者の離脱も止まらなかったんだと思う。

アイ

「ドラマって“熱”が大事だよね。スタッフやキャストが本気で楽しんで作ってる作品って、やっぱり画面から伝わるんだよ。『もしがく』にはその一体感が足りなかった気がするな〜。」

X（旧Twitter）での反応と世間の評価

放送直後からSNS、とくにX（旧Twitter）では、『もしがく』に関する辛辣な投稿が相次いだよ。

「10分で消した」「俳優の無駄遣い」「何が面白いのかわからない」など、かなり厳しいコメントが目立っていたの。

ただ、一方で「2話目から面白くなってきた」という意見も少しずつ出てきてて、そこに希望を感じる人もいたんだ。

「10分で消した」「俳優の無駄遣い」など辛辣な声

特に多かったのが、「10分も観ないで消した」という投稿。

これって、ドラマにとってかなり深刻。視聴者がストーリーに入り込む前に離脱してるってことだからね。

テンポの悪さと感情移入の難しさが指摘されていて、「三谷作品なのに笑えない」という声も多かった。

一部では「2話目から面白い」との声も？わずかな希望も

でも実は、2話目以降で少しだけ評価が上向いたんだ。

「展開が見えてきて面白い」「キャラの背景がわかってきた」といった意見もあり、全ての視聴者が離れたわけじゃないの。

ただし、それでも視聴率は下がり続けていて、TVerの登録者数も伸び悩み。「一部にだけ響いたドラマ」という印象は拭えなかったみたい。

アイ

「最初で離脱されるのってほんと厳しいよね…。最近は“1話でつかむ”のが大事だから、テンポと導入の作り方ってホント大事なんだなって思う！」

『もしがく』爆死から見えるフジテレビドラマの課題

『もしがく』の失敗は、単に作品の問題だけじゃなくて、フジテレビ全体のドラマ戦略にも課題が見えるよね。

かつて“ドラマのフジ”と呼ばれた時代もあったけど、今の視聴者層やトレンドに合わせた作品作りが難しくなってる感じ。

ここでは、その根本的な課題と今後の方向性を考えてみよう。

視聴者層と放送時間帯のミスマッチ

まず、放送枠が水曜22時っていうのがポイント。

この時間帯は働く20〜30代がターゲットになるけど、彼らが共感しやすいテーマとは言い難い設定だった。

演劇や昭和文化より、現代社会や恋愛・仕事を描くリアル系ドラマの方が刺さる時間帯なんだよね。

“三谷ブランド”への過度な期待とテレビ離れの現実

三谷幸喜ブランドへの期待が高すぎたのも一因。

「三谷脚本なら間違いない」という先入観があった分、視聴者の落胆も大きくなっちゃったの。

加えて、今はNetflixやTVerなどVODの台頭で、テレビドラマに求められるテンポや刺激が昔とは違う。そうした変化にテレビ局がまだ追いついていない感じもするなぁ。

アイ

「最近はSNSで話題になるスピードも速いし、VOD勢の演出も刺激的だもんね。フジのドラマも、もうちょっと“今の時代に合った熱量”を出してほしいな！」

ドラマ『もしがく』が爆死した理由と今後の教訓まとめ

ここまで見てきたように、『もしがく』が爆死した理由はひとつじゃないの。

時代設定のズレ、キャスティングの飽和、脚本のテンポ、そして制作現場の問題。

どれも重なり合って、結果的に“面白さが伝わらない”作品になっちゃったんだよね。

豪華さよりも“共感できる物語”が求められている

いまの視聴者は、「誰が出てるか」より「自分がどう感じるか」を大事にしてるんだよ。

どんなに豪華キャストでも、心が動かないと続けて観ようとは思えない。

だからこそ、これからのドラマには共感できるリアルな物語が求められてると思う。

制作体制の柔軟性と視聴者分析の重要性

もうひとつ大事なのが柔軟な制作体制。

放送後の反応をもとに少しずつ改善していく“連動型の制作”って、今の時代には合ってると思うんだ。

あと、どんな層が見てるのかをちゃんとデータで分析すること。これができれば、もっと視聴者に寄り添った作品が作れるはず！

アイ

「“豪華＝ヒット”の時代はもう終わったのかも。これからは、視聴者の“心をつかむドラマ”が求められる時代！『もしがく』の失敗から、業界全体が学べることって多いと思うな〜。」

この記事のまとめ

• ★ 『もしがく』は昭和舞台の設定と現代視聴者との感覚ズレにより共感を得られなかった
• ★ 豪華キャストを活かしきれず、群像劇の構成が焦点をぼかしたことが視聴離脱を招いた
• ★ 三谷幸喜脚本の“舞台的テンポ”がテレビフォーマットと噛み合わず「退屈」と感じられた
• ★ プロデューサー退社と全話事前収録で修正不能となり、現場の士気も低下した
• ★ 今後のテレビドラマには、豪華さよりも“共感”と“時代に合ったテンポ”が求められる

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