映画「近畿地方のある場所について」って、初めて知ったとき「え、これって実話ベースなの?」って思うくらい雰囲気がリアルなんですよね。
近畿地方の“とある場所”を舞台に、失踪事件や怪異が次々と描かれていくんだけど、その見せ方がめちゃくちゃ巧妙。
今回はその実話性の真相や、モデルになった事件、都市伝説をまとめて、ゾワッとくる理由を深掘りしていきます。
- ✔ 映画「近畿地方のある場所について」の実話性と真相
- ✔ モデルになった事件や近畿地方の都市伝説の詳細
- ✔ モキュメンタリー手法で実話のように見せる演出の仕掛け
映画「近畿地方のある場所について」は実話ではなくモキュメンタリー
この映画、初めて観たとき「え、これ本当にあった話なの…?」って思うくらいリアルなんですよね。
でも実は完全な実話じゃなくて、複数の事件や都市伝説を混ぜて作られたフィクションなんです。
その演出方法がモキュメンタリーっていう手法で、ドキュメンタリーっぽいのに中身は創作っていう、ちょっとズルいけどクセになるやつ。
公式発表によると完全な実話ではない
制作陣のコメントによると、この作品は「実話そのまま」ではなく、いくつかの未解決事件や怪談をベースに構成してるそうです。
だから「1984年奈良県少女失踪事件」みたいな現実の事件が出てくるけど、それがそのまま描かれてるわけじゃないんですよ。
この曖昧な感じが、逆に「これマジかも…」ってゾワっとくるんですよね。
複数の事件や都市伝説を組み合わせたフィクション
たとえば作中に出てくる「赤い女」とか「ましろさま」って怪異は、関西で昔からある都市伝説をアレンジしたもの。
さらに掲示板の書き込みや手紙といった小物まで作り込んでて、リアル感MAX。
観てる側は「この証言、もしかしてガチ?」って勘違いするくらいなんですよ。

正直、この映画は「全部ウソ」と思って観ても十分怖い。むしろ“作り物なのにここまでリアル”っていうのがヤバいのよ。
モデルとなった現実の事件とその詳細
本作の怖さを加速させてるのが、実際にあった事件を下敷きにしてるっていう事実。
中でも有名なのが1984年奈良県少女失踪事件で、これは当時から「神隠し」と言われてた未解決事件です。
映画の中でも、この事件のエッセンスがしっかり組み込まれてます。
1984年奈良県少女失踪事件の概要
1984年、奈良県で8歳の女の子が下校途中に突然姿を消しました。
しかも家まであと数十メートルって場所での失踪で、目撃者ゼロ。
警察も大規模捜索したけど手がかりなしで、地域では今も語り継がれてる怪事件です。
事件現場と当時の不可解な状況
当日は関西では珍しい雪が降ってて、女の子は同級生と帰ってたけど、途中で一人になった瞬間に消えたそう。
住宅街なのに怪しい人物も見られてないし、足跡や痕跡もゼロ。
この不可解さが、映画の“どこか現実っぽい怪異”の空気を生み出してるんですよね。

未解決事件を題材にするって、やっぱりリアル感の破壊力が違う…。観終わった後も頭から離れないんだよね。
元ネタとなった近畿地方の都市伝説や怪異
この映画って、ただの事件モチーフだけじゃなくて関西の怪談ネタも盛りだくさんなんですよ。
「赤い女」や「ましろさま」みたいな怪異は、関西の心霊スポット話を知ってる人なら「あれか!」ってなるやつ。
そういう地元ネタが入ってると、余計にリアルに感じるんですよね。
「赤い女」や「ましろさま」の伝承
赤い女は、大阪や奈良で昔から語られる怪談で、「赤い服を着た女性が現れると不幸が起こる」という話。
ましろさまは、奈良や和歌山の山間部に伝わる土着信仰の存在で、神隠しの元凶みたいに語られることもあります。
奈良・和歌山の山間部に伝わる神隠し伝説
山の中で人が消える話は全国にあるけど、奈良や和歌山の山間部は特にそういう逸話が多いんです。
映画での不気味な山の描写も、この辺の伝説を意識して作られてる感じがします。
地元民からすると「もしかしてあの山…?」って想像しちゃうのがまた怖い。

関西怪談知ってると、この映画の怖さ倍増するから…夜中に観るのマジでやめといたほうがいい。
作品が実話のように感じられる理由
この映画を観て「ガチの記録映像?」って思っちゃうのは、演出の仕掛け方がうますぎるから。
実際の事件や怪談を混ぜてるだけじゃなく、見せ方そのものがリアル寄せなんですよ。
その中でも大きいのがモキュメンタリー手法と地名を伏せる演出ですね。
モキュメンタリー手法によるリアリティ
出演者がインタビュー受けたり、掲示板のやり取りが映されたりして、「これ実際の記録じゃん」って錯覚させるのがうまい。
映像のザラつきや生活感あるロケ地も、リアルさを倍増させてます。
あえて地名を伏せる演出と観客の想像力
「ある場所」ってあえて言い切らないから、観客は自分の知ってる景色に当てはめちゃうんですよ。
これが一番ヤバいポイントで、“自分の身近でも起こるかも”って思わせてくるんです。

観客の想像力を利用してくる演出、ほんと卑怯。でもそれがこの映画の最大の魅力だと思う。
袋とじや写真の正体
原作小説でも有名なのが「袋とじ」の存在。
これ、完全にフィクションなんだけど、写真や手紙の作り込みがヤバすぎてリアルに見える。
映像化されてもこの要素がしっかり再現されてて、観客の心をガッチリ掴んでます。
読者を震え上がらせた袋とじの演出
袋とじには、物語の裏側を示唆する手紙や写真が入ってて、それがめちゃくちゃ不気味。
見る人によってはトラウマ級のインパクトで、「開けなきゃよかった…」って声も多いです。
写真や手紙も作り物だがリアルさを追求
もちろん全部作り物なんだけど、古びた紙質や手書きの癖まで再現してて、本物感が半端ない。
こういう細部へのこだわりが、映画の「実話感」をさらに盛り上げてます。

袋とじ開けた瞬間の背筋ゾワゾワ感…あれは映画館じゃなくて家で見ても鳥肌立つやつ。
映画「近畿地方のある場所について」実話説のまとめ
結論から言うと、この映画は完全な実話じゃないです。
でも、現実の事件や都市伝説を混ぜることで、本物っぽく感じさせる仕掛けがすごい。
だから「嘘なんでしょ」と思って観ても、終わった後に妙な現実感が残るんですよね。
現実と虚構の境界を曖昧にした新感覚ホラー
モキュメンタリー手法と地元怪談ネタの融合で、フィクションなのに実話っぽさMAX。
これはホラー好きにも、あんまり得意じゃない人にも刺さるタイプの作品です。
元ネタを知るとさらに怖くなる理由
観る前に元ネタの事件や怪談を調べると、「あのシーン、あれのことか…」って分かって怖さ倍増。
逆に知らないで観ても十分怖いけど、知ってると頭から離れなくなるタイプ。

ホラー耐性あるつもりでも、この映画は後からジワジワくるタイプだから…夜の一人鑑賞は自己責任で!

- ★ 映画は完全な実話ではなく複数の事件や都市伝説を融合したフィクション
- ★ モデルの一つは1984年奈良県少女失踪事件など未解決の怪事件
- ★ モキュメンタリー手法と地名を伏せる演出でリアル感を演出
- ★ 関西の怪談「赤い女」「ましろさま」など地元伝承も物語に反映
- ★ 原作の袋とじや写真は作り物だがリアルな作り込みで恐怖を増幅
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