2025年に公開された映画『かくかくしかじか』、観た瞬間「これ、ただの青春映画じゃない…!」って思った人、多いんじゃないかな?
漫画家・東村アキコさんの自伝をもとにしてて、主演は永野芽郁ちゃん、恩師役に大泉洋っていう激アツキャスティング!
この作品のキモは、なんといっても「嘘」ってテーマにあるのよ。
この記事では、ネタバレ込みでストーリーを追いながら、その「嘘」がどういう意味を持ってたのか、がっつり語っていきます!
原作ファンも、映画だけ観た人も、最後まで読んでもらえたら嬉しいな♪
- ✔ 映画『かくかくしかじか』のネタバレあらすじ
- ✔ 作中で描かれる“許されなかった嘘”の意味
- ✔ モデルとなった画家・日岡兼三の実像と影響
映画かくかくしかじかの「嘘」とは?その真意と後悔を解説
映画『かくかくしかじか』を見て、一番心に残ったのは「嘘」というテーマでした。
たかが一言、されど一言。
軽くついたつもりでも、後からジワジワ効いてきて、自分を責めたり、後悔したり…そんな経験、誰でもあるんじゃないかな。
この映画では、主人公・明子が恩師との間で交わした“許されなかった嘘”が、彼女の成長と向き合い方に大きく関わってくるんです。
「半年だけ」の嘘が意味した覚悟のなさ
まず、明子が宮崎を離れるときについた「半年だけ」という嘘。
この言葉、本心では「もう戻る気ない」って分かってたのに、相手に気を遣って言っちゃったやつ。
大泉洋演じる日高先生は多分、全部お見通しだったと思うんだよね。
でも、「うん、分かった」って感じで受け止めてくれたのが逆にしんどい。
本気で向き合ってくれてた人に対して、覚悟をもって言えなかった自分を、明子がどこかでずっと責めてたんだと思う。
「また来ます」が叶わなかった最後の約束
もう一つの嘘が、ほんとに胸にくる。
それが、日高先生との最後の会話で出た「また来ます」。
これも悪意なんて全然なくて、むしろ「また会いたい」って気持ちはあったはずなんだけど。
仕事で忙しくしてるうちに、先生は亡くなってしまうんです。
結果として、明子の言葉は「嘘」になってしまったんだよね。
嘘が浮き彫りにする、未熟さと恩への償い
この映画で描かれる「嘘」って、別に誰かを騙すためとかじゃなくて、自分を守るための言葉だった気がする。
でもその結果、大事な人との時間や言葉がすれ違ってしまうのが、めちゃくちゃリアルで苦しい。
そして最終的に明子が選んだのは、「描き続けること」。
後悔を埋めるように、自分のすべてを作品に込める姿が、ほんとに泣けた。

「『嘘』って、人との関係で一番やっかいだけど、一番人間くさくて切ないテーマだよね…。この映画、心の奥がじんわり熱くなりました!」
映画『かくかくしかじか』のネタバレあらすじ
ここからは、映画のストーリー全体をざっくりだけどしっかりと追っていきます。
ただの青春ものとか、先生との熱血ストーリーだと思って観てたら、後半がめちゃエモいんです。
観終わったあと、気づいたらボロボロ泣いてて、マスクの内側ぐしょぐしょでした。
美大受験から漫画家デビューまでを描くんだけど、ただのサクセスストーリーじゃないからこそ、心に響くんだと思う。
スパルタ教師・日高との出会いと成長
主人公の林明子(のちの東村アキコ)は、高校生のときに「美大行って漫画家になりたい!」って目標を持つの。
でも、そこに登場するのが、竹刀片手に怒号を飛ばすスパルタ絵画教師・日高健三(演:大泉洋)。
最初は「何この人?怖すぎ…」って思ったけど、明子の才能を見抜いて、本気でぶつかってくれるんよ。
泣かされながらも、だんだん日高先生の存在が「怖いけど好き」に変わっていく感じ、青春してんなーって思った!
大学生活と漫画家への道、日高の存在の影
大学に合格した明子は、自由な一人暮らしに舞い上がっちゃって、絵を描く意欲がどんどん下がっちゃうんだよね。
でも、ふと帰省したときに再会した日高先生から、またあの一言。
「見たまんま描け」って。
このシーン、ほんとに胸にグッときた。
描くことでしか、明子は自分を取り戻せなかったんだよね。
そこから本気で漫画に向き合い始めて、ついに連載デビューまで辿り着く。
余命宣告とすれ違い、魂の叫び「描け」
そんなタイミングで入ってくるのが、日高先生の余命宣告。
「え、うそでしょ…」って思ってるうちに、時間はどんどん過ぎていく。
漫画の〆切とか、仕事のプレッシャーもあって、すぐには動けない明子。
でも、その後の教室での「描け」のセリフ、これは本気で涙腺崩壊レベル。
病気で声も出にくいのに、それでも最後まで「描け」と言い続けた日高先生。
もう、これはただの指導じゃなくて、生き様そのものだったと思う。

「ストーリーの展開は王道かもだけど、演技と演出がほんとにリアルで、涙腺ぶっ壊されました…!日高先生、ありがとうって言いたい。」
原作との違いと映画ならではの演出
映画『かくかくしかじか』って、原作漫画のファンからすると「どこまで再現されてるの?」ってめっちゃ気になるよね?
私もそうだったんだけど、観てびっくり。
ほとんど原作の空気そのままだったんよ!
もちろん、映像ならではの演出もあって、そこがまた良かったりする。
原作の再現度と脚色ポイント
東村アキコ先生が脚本や美術にもガッツリ関わってるだけあって、ほとんど原作通りの流れで進んでる。
でも、映画って時間に限りあるからさ、細かい心理描写やモノローグはちょっと少なめ。
原作だと心の声が詩的に描かれてたけど、映画ではそこを役者の演技や表情で見せてくれる感じ。
「言葉にしない分、リアルに伝わってくる」のが映画版の良さだったなぁ。
永野芽郁と大泉洋の演技が描いた師弟愛
これがね、本当に最高だった。
永野芽郁ちゃん、普段の作品だとちょっと可愛い系の役が多いけど、今回はガチで感情むき出しなシーンもあって、正直ビックリした!
お団子ヘアでジャージ姿のシーンなんて、リアルすぎて「これ本人?」ってくらいハマってた。
そしてそして、大泉洋の熱血教師・日高先生!もう、竹刀持って怒鳴ってるシーンなのに、なぜか涙出るの不思議すぎた。
あの「アイアンクロー」とか「描けぇぇ!」っていうセリフ、完全に名シーン。
映画の後半になるにつれて、表情がどんどん優しくなっていくのも良かったんだよね。

「原作ファンも映画だけの人も、どっちも楽しめる絶妙なバランスだったよ〜!あと、大泉洋がここまで泣かせるとは…やっぱすごい。」
モデル・日岡兼三の実像と映画のリアリティ
映画でガンガンにインパクト残してた日高健三先生、実は実在の画家・日岡兼三さんがモデルなんだよね。
この話、知ってから映画観ると、印象がガラッと変わると思う!
フィクションっぽく見えて、リアルに基づいてるからこそ、あの迫力と説得力があったのか…ってなるよ。
日岡兼三とは何者か?実際の画家としての人生
日岡兼三さんは、宮崎出身で、なんと29歳から画家を目指し始めた遅咲きの人なんだって!
普通なら「今さら無理かな…」って諦めそうな年齢だけど、彼は違った。
描きたいって想いだけで人生変えちゃった人。
抽象画や動物の骨のモチーフなんかも描いてて、めっちゃ個性的だったんだよね。
しかも、奥さんもいて、生活しながらアート続けてたって、ほんと尊敬しかない。
日高健三との違いと一致点、リアルとフィクションの境界線
映画の日高健三先生はだいぶ誇張されてる部分もあるけど、根っこの部分は日岡さんそのまま。
例えば「描け!」っていうセリフとか、生徒に対する真剣な向き合い方、まさに本人の教育スタイルだったらしい!
映画であの熱さに「いや、やりすぎじゃ?」って思った人、実際はもっと強烈だった可能性も…笑
しかも、2003年に肺がんで亡くなったって設定も映画と同じ。
あのストーリー、脚色されてるけど、ほぼリアルなんです…!

「先生のモデルが本当にいたって知ると、映画の余韻が何倍にも深まるよね…。今からでも画集出してくれたら絶対買うのに〜!」
「描け」が持つメッセージと観る者への問いかけ
この映画、観終わった後に頭の中でずっとリフレインするのが、あの「描け」って言葉なんだよね。
シンプルなのに、なんか心をガッと掴まれる。
ただの指導って感じじゃなくて、生き方そのものを訴えかけられてる感じ。
このセリフにどんな意味が込められていたのか、ちょっと深掘りしてみよう〜!
絵を描くこと=生きることという哲学
日高先生が明子に、そして他の生徒たちにひたすら言ってたのが「描け、描け、描け!」。
でもこれって単に「練習しろ」って意味じゃなくて、「お前の全部をそこにぶつけろ」ってことなんだよね。
逃げたくなる時、何をしていいかわからない時でも、先生は「とにかく描け」って言ってくれる。
そこには、自分と向き合う強さとか、現実から逃げない勇気が詰まってる気がする。
東村アキコが伝えたかったこと
原作漫画でも映画でも、一貫して描かれてるのが「先生への感謝と悔い」。
明子は、日高先生のことが大好きだったのに、照れとか忙しさとか、色んな言い訳でちゃんと気持ちを伝えられなかった。
でも最終巻の手紙パートで、「ごめん」じゃなくて「好きだったんだよ」って言うんだよ。
それがめっちゃリアルで、泣けるの。
自分のダメなところも全部さらけ出して、それでも前に進んでいく姿は、見てる側にも勇気をくれるよね。

「描くこと、作ること、伝えること…何でもいいから、私も“描け”って言われてる気がした!この映画、心の栄養だったな〜。」
映画 かくかくしかじか ネタバレ 嘘のまとめ
ここまで、映画『かくかくしかじか』に出てくるネタバレや嘘にまつわるストーリーをがっつりまとめてきました!
ただの感動モノってわけじゃなくて、人生のほろ苦さや未熟さ、後悔がぎゅっと詰まったヒューマンドラマなんよ。
「嘘をついた」「伝えられなかった」その気持ちに共感できる人、多いんじゃないかな。
嘘が象徴する、言えなかった想いと感謝
明子がついた「半年だけ」「また来ます」って嘘。
これって、誰かを傷つけようと思ってついた嘘じゃないんだよね。
むしろ、自分が弱かったり、言えなかったりした結果の、すれ違い。
その小さな嘘が、後から大きな後悔に変わってくる描写が、ほんとにリアルで刺さる。
そして、最後に明子が「先生のこと好きだった」って伝えることで、ようやく気持ちが昇華されるのが泣けるポイント…!
観終えた後に胸に残る「描け」の重み
結局この映画のキーワードって、やっぱり「描け」なんだよね。
それは「ただ手を動かせ」ってことだけじゃなくて、「生きて、向き合って、自分の人生を形にしろ」って意味に聞こえる。
大人になってからの方が、この言葉の重みを痛感する人、多いと思うな。
嘘をついたこと、後悔したこと、傷つけたくなかったのにすれ違ったこと。
そのすべてを受け入れて、それでも前に進もうとする人の背中を押してくれる映画でした。

「この映画観た後、素直に「ありがとう」って言いたくなった人、きっと多いはず!後悔も優しさも、全部詰まった名作でした〜。」

- ★ 映画『かくかくしかじか』は東村アキコの自伝的ヒューマンドラマ
- ★ 日高先生との関係と“嘘”が物語の核心に
- ★ モデルとなった日岡兼三の実話が感動を深める
- ★ 「描け」という言葉が人生へのメッセージとして響く
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