「べらぼう」って聞いたことあるけど、正直ちょっと荒っぽいイメージない?
時代劇で江戸っ子が「てやんでぇ、べらぼうめ!」とか言ってるのが印象的だけど、実はこれ、ただの悪口ってわけじゃないんだよね。
今回は、「べらぼう」って言葉の語源・意味・今どきの使い方まで、ちょっとゆるめな口調で楽しく掘り下げてみたよ!
- ✔ 「べらぼう」の語源と意味の違いがまるっとわかる
- ✔ 罵倒から褒め言葉へ変化した背景や理由が学べる
- ✔ NHK大河ドラマのタイトルに込められた意図が見えてくる
「べらぼう」は本当に褒め言葉?その実態と使い方
「べらぼう」って聞くと、なんかちょっと荒っぽい江戸っ子のセリフってイメージしない?
でも実は、ただの悪口ってわけじゃないんだよね〜。
場面によっては、むしろ褒め言葉としても使えるって知ってた?
もともとはののしり言葉だった
「べらぼう」って、もともとは相手をけなすための言葉だったらしいよ。
語源のところでも話すけど、「穀潰し」とか「ヘラ棒」っていう、まあ…役立たずを指すワードが由来って説があるの。
江戸の町では、ちょっと口の悪い人が「てやんでぇ、べらぼうめ!」って啖呵切る場面、時代劇とかでよく見るよね。
それくらい、がさつだけど勢いのある表現だったのよ。
現代では型破りな才能への敬意として使われる例も
でもね、現代ではちょっと意味合いが変わってきてるんだよ。
むしろ「べらぼうな才能」とか「べらぼうにすごい」みたいに、規格外のスゴさを表すのに使われることもあるの!
これ、ちょっと反語っぽい使い方だよね。「ばかみたいにすごい」みたいな。
たとえば、蔦屋重三郎って人、江戸のメディア王って言われてるくらいなんだけど、まさに「べらぼう」な人物だったって言われてるの。
型にはまらない挑戦とか、誰も思いつかない企画を連発してたから、そういう意味ではめっちゃ褒めてるんだよね。

「べらぼう」の語源は?有力説を徹底比較
「べらぼう」の語源って、いろんな説があるんだけど、正直どれも一理あって面白い!
中でも有力なのは「ヘラ棒」説と、もうひとつは江戸時代の芸人由来説ってやつ。
「ふつうじゃない言葉」って感じが、どの説からも伝わってくるよ〜。
語源説①:穀潰しを潰す「ヘラ棒」説
まずは一番ポピュラーなやつ、「穀潰し」からの派生説!
この「穀潰し」ってのは、要するに働かずに飯だけ食ってるダメ人間のことを指しててね。
その人たちが食べるお粥とかを作るために使ってたのが「ヘラ棒」っていう棒状の調理器具で、それを揶揄して「ヘラ棒=べらぼう」になったとか。
なんか、江戸っ子のセンスって皮肉っぽいのに、ちょっとクスッとしちゃうんだよね。
語源説②:江戸時代の芸人「便乱坊」由来説
もうひとつの説は、なんと芸人の名前が語源っていうユニークなやつ!
寛文年間(1661~1673年)に見世物小屋で人気だった芸人さんが「便乱坊(べらんぼう)」って呼ばれてたらしいの。
この芸人、めっちゃド派手で笑いをとるキャラだったらしくて、そこから「べらぼう」って言葉が「なんか突き抜けてる」「アホっぽいけど愛嬌ある」って意味に転じたとか。
芸人由来って、なんか一気に親近感湧くよね。
語源説③:江戸っ子のシャレから生まれた俗語説
あとは、もっとシンプルに江戸っ子の口癖から生まれた俗語って説もあるよ。
江戸っ子って粋でいなせ、でもちょっと乱暴な言葉使いが魅力だったりするでしょ?
「てやんでぇ、べらぼうめ!」って言い回しは、その典型。
要は、「バカやろう!」みたいなノリなんだけど、勢いがあって口に出すと気持ちいいフレーズなんだよね。

辞書に見る「べらぼう」の意味と変遷
「べらぼう」って、辞書でちゃんと調べたことある?
実は辞書にはしっかり載ってて、“バカ”とか“程度がひどいさま”って定義されてるの。
でもそれだけじゃなくて、時代とともに使い方が変わってきた背景があって、今の私たちが受け取るニュアンスとはちょっと違うんだよね〜。
新明解国語辞典の定義
『新明解国語辞典』第4版には、「べらぼう」ってこんなふうに載ってるよ。
①ばか(もの)②程度がひどい様子。
つまり、誰かをバカにしたり、めっちゃ極端なことに使うワードだったの。
例文で言えば「べらぼうな値段」とか「べらぼうな量」みたいな、ぶっ飛んだ規模を表すのが定番だよね。
江戸言葉としてのニュアンスの変化
ただ、時代とともにこの言葉ってちょっとユーモラスな響きを帯びてくるの。
たとえば、口げんかで「てやんでぇ、べらぼうめ!」って言い方は、本気で怒ってるっていうより、江戸っ子の愛嬌だったりするんだよね。
だから今では、むしろ「この人、べらぼうに面白い」とか「べらぼうにかわいい」って、ちょっと砕けた褒めにも使えちゃう。
たとえばVODで観たバラエティ番組の感想として、「この芸人、べらぼうにおもろいやん!」ってノリ、めっちゃしっくりこない?

「べらぼうめ!」はどんな場面で使われた?
「べらぼうめ!」って言い回し、時代劇とかでよく耳にするけど、実際どんなシチュエーションで使われてたの?って気にならない?
この言葉って、江戸の人たちの日常的なやりとりや、時には喧嘩の場面でも飛び交ってたらしくて、今で言う「お前なに言ってんの!?」みたいなテンションだったんだよ〜。
江戸の口論や喧嘩に欠かせないセリフ
「べらぼうめ!」は、まさに江戸っ子のテンプレ啖呵(たんか)!
「てやんでぇ、べらぼうめ!」って組み合わせが定番で、これを聞くと「あ〜江戸時代だな〜」ってなるよね。
しかも、これって喧嘩だけじゃなく、ツッコミ的にも使われたりしてたみたい。
まるでバラエティ番組のノリっぽくて、当時の人たちもけっこう楽しんで言い合ってたんじゃない?って思える!
火消しや啖呵に見る日常語としての活用
あと意外だったのが、火事の現場とかでも「べらぼうめ!」って飛び交ってたってこと。
火消しの人が避難を呼びかけるときに、「べらぼうめ!早く逃げやがれ!」とか言ってたかもって記録があるんだよ。
なんかその情景、時代劇の名シーンっぽくてテンション上がっちゃう!
こういうセリフがナチュラルに出てくる文化、めっちゃ魅力的じゃない?

NHK大河ドラマと「べらぼう」:蔦屋重三郎との関係
2025年のNHK大河ドラマのタイトルが「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」って聞いたとき、え、マジで?ってちょっとびっくりしなかった?
だって「べらぼう」って、もともと罵り言葉でしょ?それを大河のタイトルに使うなんて、もう型破りすぎて逆にアリかも!
でもこれ、ちゃんと意味があって、主人公の蔦屋重三郎って人が、まさに「べらぼう」な生き方をしてた人なんだよね〜。
蔦屋重三郎の「べらぼう」な功績とは
蔦屋重三郎って、江戸時代の出版業界をブチ上げたメディア界の革命児なの!
今でいうと、敏腕プロデューサー兼編集者兼SNSバズ職人、みたいな存在。
黄表紙とか洒落本とか、当時めちゃくちゃ人気だったジャンルを次々と手がけて、一大エンタメ文化を築いたって感じ。
しかも、喜多川歌麿や葛飾北斎といった浮世絵師たちともタッグを組んでたって、もう最強すぎ!
サブタイトル「栄華乃夢噺」に込められた意味
そして注目なのがサブタイトル「栄華乃夢噺(えいがのゆめばなし)」だよね。
これ、ただの華やかな物語って意味じゃなくて、栄光と儚さの両方を内包してる感じがするの。
蔦屋重三郎って、時代の寵児だったけど、風紀粛正とかでドカンと潰されちゃうのよ。
でもさ、そんな規制の時代にも逆らって、写楽って新人をデビューさせるという粋なチャレンジ精神。
このへんの「べらぼう」さが、ドラマの見どころになりそうでめっちゃ楽しみ!

べらぼう 語源 意味 褒め言葉のまとめ
ここまで読んでくれてありがと〜!
「べらぼう」って言葉、最初はちょっと怖い印象だったかもしれないけど、調べてみるとめちゃくちゃ奥が深くて面白いよね。
罵倒から賞賛へという、まるで言葉の人生そのもの!
蔑称から賞賛へ変わる「べらぼう」の魅力
「バカ」とか「非常識」とか、そういうマイナスの意味からスタートした「べらぼう」だけど、時代を経るごとに意味が広がって、
今では「ぶっ飛んでるけどすごい!」っていう、超ポジティブなニュアンスも出てきてるの。
こういう言葉の変化って、使う人の感性とか時代の空気感が反映されてて、ほんと興味深い!
歴史を知れば、言葉の味わいが深まる
私たちが何気なく使ってる言葉にも、こんなにドラマが詰まってるって知ると、めっちゃ面白くない?
「べらぼう」みたいに、江戸の粋を感じられる言葉が今も残ってるのって、日本語の奥深さを感じるよね。
これから「べらぼう」って誰かが言ったら、その裏にある歴史や、ちょっとユーモアのある意味を思い出してくれたら嬉しいな♪


- ★ 「べらぼう」は元々は罵倒語だった
- ★ 現代では褒め言葉としても使われるように変化
- ★ 語源には「ヘラ棒」説や江戸の芸人由来説がある
- ★ 蔦屋重三郎はまさに“べらぼう”な活躍をした人物
- ★ 大河ドラマのタイトルにも込められた深い意味
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